【不用品回収と遺品整理の違い】不用品回収業者の費用や選び方も解説

【不用品回収と遺品整理の違い】不用品回収業者の費用や選び方も解説遺品整理
この記事は約9分で読めます。

遺品整理について調べると、「不用品回収と同じ」というような説明があったり、不用品回収業者と遺品整理業者の作業内容が似ていたりするので、どう違うか気になりませんか?

このページでは、不用品回収と遺品整理の違いについて説明し、併せて不用品回収業者の費用や選び方費用についてもまとめて解説していきます。

「不用品回収」と「遺品整理」の違いってなに?

「不用品回収」と「遺品整理」の違いってなに?

まず、「不用品回収」と「遺品整理」がそれぞれどういう作業なのかを比べて見ましょう。

遺品整理と不用品回収の違い
  • 遺品整理 – 遺品の仕分けや供養に加えて、不用品の買取や回収など遺品に関する作業全般を指します
  • 不用品回収 – 粗大ごみや家電などを含めた不用品を買取・回収・供養する作業

要は、不用品回収の延長上が遺品整理という事で、作業部分で言えば遺品の仕分けをするかしないかが大きな違いです。

例えば、既に遺族の方がまとめていた遺品の回収・処分をしただけならば、遺品整理ではなく不用品回収となります。

「不用品回収業者」と「遺品整理業者」の違いについて

「不用品回収業者」と「遺品整理業者」の違いについて

一方で、「不用品回収業者と遺品整理業者の違い」となると、明確な違いはありません。

そもそも、遺品整理という業務には業法が存在せず、特別な資格や許可も実務経験も一切不要なので、誰でも遺品整理業者と名乗る事が可能です。

その為、業務内容が比較的近い「不用品回収業者」や「便利屋」が業務の一つとして遺品整理業者を名乗っているという場合がほとんどだからです。

逆に、遺品整理ができる業者であれば不用品回収も行えるので、遺品整理専門業者といいつつ不用品回収などの業務も受けているので、この二つの業者に明確な違いはないと言えるのです。

不用品回収業者の中には遺品整理を受け付けていなかったり、遺品整理業務に慣れていない不用品回収業者もいますので、遺品整理を依頼する際には業者のサービス内容を確認して依頼するようにしましょう。

不用品回収業者の選び方

不用品回収業者の選び方

では、不用品回収業者を選ぶ際のコツや絶対に選んではいけない不用品回収業者の特徴などをまとめてご紹介します。

不用品回収業者を選ぶコツ

不用品回収業者を選ぶコツ

遺品整理における不用品回収業者の選び方のコツをまとめると次の通りです。

不用品回収業者を選ぶコツ
  • 公式サイトを確認する
  • 現地見積もりは無料か
  • 作業前に見積もりを要確認
  • 相見積もりをとる
  • スタッフ対応も気にする

この5つを意識するだけで不用品回収業者選びでトラブルが起こる可能性は大きく下がります。

各ポイントごとについて詳しく解説します。

公式サイトを確認する

公式サイトを確認する

公式サイトを眺めて「良さそうかどうか」という直感で判断する程度でOKです。

公式サイトで「費用がはっきりしているか」「サービス内容が分かりやすいか」など、確認した方が良いという意見もありますが、直感で構いません。

例えば、「業界最安保証!」「他社より1円でも高ければ全額返金!」のように、いかにも「他社より優れています!」という事を謳っている業者がいます。

ですが、全く同じ条件で複数社に作業まで依頼する事は不可能なので、「他社と比較して弊社の作業費用は安い」といった謳い文句は書き放題なのです。

このように、サイト内容は良い感じに作りこむ事が割と簡単ですので、実際にやり取りで判断する必要があるからです。

ただし、「サイトは企業の名刺」みたいなものなので、サイトは不快感を感じない程度に作っている事は大切です。

現地見積もりは無料対応かどうか

現地見積もりは無料対応かどうか

基本的に不用品回収の費用は「不要品の量」「作業時間」「作業人数」「特殊作業工程」などを考慮して費用が決まりますので、現地を確認しなければ正確な見積もりはまず出せません。

一応、現地確認をせずとも信頼できる見積もりを出してくれる業者もいますが、こちらに経験がなければ良し悪しの判断できない為、現地見積もりを断る業者は怪しい業者と考えて構いません。

そして、見積もりを依頼する際には見積もりをとる事で費用は発生しないかどうか聞いておきましょう。

作業前に見積もりを要確認

作業前に見積もりを要確認

【作業に入ってもらう前】に見積もりはきちんと確認しましょう。

ただし、見積もりの表記は業者によって表記が異なりますので、「怪しくないか?」と感じる程度でOKです。

重要なのは、作業後に見積もり以上の追加費用はどういう場合に発生する可能性があるかを教えてもらう事です。

作業日当日にイレギュラーな廃棄物などが見つかった場合は仕方ありませんが、現地の見積もりをした後に追加費用が掛かる事は基本ありません。

追加費用に関する説明が曖昧な場合はやめておきましょう。

相見積もりをとる

引越しを依頼する時と同様に、不用品回収でも2~3社へ相見積もりを依頼するのは鉄則です。

相見積もりは作業の相場を自分で把握することができるようになるので、騙される可能性も大きく下げる事ができます。

また、より費用の安い業者に依頼する事ができるのも大きなメリットです

スタッフ対応を気にする

スタッフ対応を気にする

電話や現地見積もりの際にスタッフの対応が粗暴で乱雑でないかを気にしましょう。

マナーがなっていない不用品回収業者に依頼すると、作業を短時間で終わらせる為に対応が雑で、部屋や家財を傷つけられる可能性もあります。

集合住宅地での不用品回収は近隣住人への迷惑行為にも関わってきますので、トラブルを避けるためにも、マナーが大丈夫そうかを気にするようにしましょう。


ここで紹介した5点を気にしておけば、不用品回収業者の選択で大きなトラブルが発生する事もないでしょう。

依頼してはいけない不用品回収業者の特徴

依頼してはいけない不用品回収業者の特徴

一方で、問合せから絶対に避けるべき不用品回収業者の特徴は次の3点です。

依頼してはいけない業者の特徴
  • 架電・飛び込み営業をしてきた遺品整理業者
  • 折込チラシがあるが、公式サイトがない or 粗末
  • 事業所の住所が不明確(住所表記が途中までや空家の住所、など)

こちらはつぎの遺品整理業者の選び方で紹介している内容と同じですので、詳しくはそちらも参考にしてください。

一般廃棄物収集運搬許可は確認しなくてもいいの?

一般廃棄物収集運搬許可は確認しなくてもいいの?

不用品回収業者を選ぶ際に「一般廃棄物収集運搬許可を持っている業者に依頼するのがおすすめ!」と説明しているサイトがあります。

結論から言うと、一般廃棄物収集運搬許可の有無はそこまで気にしなくて大丈夫です。

何故ならば、そもそも新規の一般廃棄物収集運搬業者を募集していない市町村が多いため、取得したくてもできないのが現状だからです。

その為、多くの不用品回収業者は一般廃棄物収集運搬は外部と提携して行っています。

不用品回収業者の費用・相場について

不用品回収業者の費用・相場について

不用品回収業者の費用は主に次の二つの料金体系のどちらかよって算出されます。

料金体系について
  • 【定額パック料金】+【オプション料金】
  • 【基本料金】+【各品目の回収料金】+【オプション料金】

チラシやサイトで「軽トラ詰み放題定額料金」といった内容を目にしたことがあるかと思いますが、これは前者の定額パックの事で、現在主流の金額体系となっています。

では、【定額パック料金】【オプション料金】【基本料金】【各品目の回収料金】各種の料金目安を紹介していきます。

定額パック料金の費用目安

不用品回収の定額パックの料金はトラックのサイズによって次のような費用相場となっています。

運搬車のサイズ参考費用相場参考間取り
軽トラック10,000円~25,000円1K
平型2トントラック35,000円~60,000円2LDK
箱型2トントラック50,000円~90,000円3LDK

運搬車のサイズが同じでも費用相場が大きく異なる理由は、オプション料金がどこまで組み込まれているか業者によって異なるからです。

「軽トラック詰め放題で1万円!」と格安表記されていても倍以上の費用が請求される理由が、下記にあるオプション費用がほぼ間違いなく上乗せされるからです。

オプション料金の費用目安

不用品処分に必要なオプション料金や項目は業者によって大きく異なりますので、ここでは様々な不用品回収業者を調べた上で比較的オプションとされている項目の参考費用を紹介します。

遺品整理項目概要
人員追加(一人当たり)6,000円~8,000円
早朝・深夜来往3,000円~5,000円
分解・解体作業1,000円~1,500円
取外し作業1,000円~5,000円
階段による搬出/1階ごと1,000円~1,500円
分別・荷造り3,000円~6,000円
養生作業2,000円~5,000円
吊り降ろし搬出6,000円~18,000円

基本料金の費用目安

基本料金とは遺品整理業者の運搬費用・出張費用・ガソリン代などの基本的に必要な費用です。

こちらの費用も業者ごとに考え方が異りますが、費用相場としては3000.円~6000円程度となっています。

各品目の回収料金の費用目安

パック料金でない場合は、不用品の種類によって回収費用の相場が決まっています。

こちらも業者によって費用が変わる為、参考相場を紹介します。

リサイクル家電

品物費用
テレビ2,000~6,000円
冷蔵庫3,000~6,000円
洗濯機3,000~6,000円
エアコン2,000~4,000円

家電類

品物費用
電子レンジ500~1,000円
プリンター500~2,000円
掃除機500~2,000円
扇風機500~2,000円
ビデオデッキ500~1,000円
DVDプレイヤー500~1,000円
炊飯器500~1,000円
アイロン500~1,000円
空気清浄機500~1,500円
ドライヤー200円~800円
トースター500~1,500円
ミニコンポ500~3,000円
オーディオデッキ500~1,000円

家具類

品物費用
イス200~1,500円
座椅子200~1,500円
こたつ1,000円~5,000円
衣装ケース200~1,000円
カラーBOX200~1,000円
ソファー(1人)500~3,000円
テレビ台500~5,000円
タンス1,000~7,000円
ベッド2,000~8,000円
ソファー(2人~)3,000~10,000円
布団500~1,500円
テーブル1,500~3,000円
ガスコンロ800~1,500円
石油ストーブ1,000~1,500円
自転車1,000~2,000円
スキー板1,000~2,000円
スノーボード1,000~2,000円
サーフボード1,500~4,000円
ゴルフセット1,000~4,000円
マッサージチェアー2,000~10,000円

上記で紹介している処分品のほとんどが粗大ごみとして処分可能です

ですので、自分で持ち運び可能なものは、粗大ごみとして処分してから依頼する方が費用はグッと抑える事が可能です。

細かい家具を複数処分する場合は、定額パック料金の方がお得になる場合が多いので、見積もりの時点で相談するとよいでしょう。

おわりに

おわりに

遺品整理において不用品回収業者へ依頼するのであれば、遺品の仕分けは自分で行い、遺品の買取は買取業者に依頼した後に行うようにしましょう。

もしも、遺品の仕分けから依頼するのであれば、業務に慣れている遺品整理業者に依頼する方がおすすめです。

また、遺品の買取に関しても不用品回収業者よりも買取業者に依頼する方がはるかに高く売れる可能性があります。

チラシや広告で「不用品回収業者が安そう!」と安易に遺品整理全般を任せると、高額請求された上に、貴重品や高く売れるはずの品物もまとめて処分されるような被害にあう可能性もあります。

その為、不用品回収にしても買取依頼をするにしても慎重に業者選びをするように心がけましょう。

【遺品整理のやり方】手順・コツ・流れなど方法やノウハウを徹底解説
遺品整理とは遺族が残された品物・不動産・資産を整理する事ですが、どうしたらよいか分からず、お困りではありませんか?遺品整理のやり方や手順・コツ・流れなど遺品整理に関するマニュアルを徹底解説していますので、何から始めて、どこからどこまでする必要があるか知りたい方も是非参考にしてください。
【遺品整理業者について】選び方やメリット・デメリットまで徹底解説
あなたは、遺品整理業者について「遺品整理の専門家」と盲目的に考えていませんか?実は、遺品整理業者は必ずしも「プロ」と呼べるわけではなく、選び方やメリット・デメリットを把握しないで依頼してしまうと、とんでもない損害が発生するリスクすらあります。このページでこれらの内容についてまとめて解説しますので、遺品整理をご検討の際にはぜひ参考にしてください。
【遺品を売るなら】遺品整理でおすすめの買取業者やコツ、流れを解説
遺品整理において不要な遺品を売るのであれば、より高く買取してくれる業者に依頼したいと思いませんか?遺品整理では様々な種類の品物を査定してもらう事になる為、高く売る為には買取業者の選択がとても大切になります。このページでは、遺品買取におけるおすすめの買取業者や買取における一連の流れなどを徹底的に解説していきます。
タイトルとURLをコピーしました