特殊清掃とは、どういう時に必要なのかご存知でしょうか?
このページでは遺品整理業者と特殊清掃業者の役割の違いから、特殊清掃に必要な費用相場や依頼する際の注意点まで徹底的に解説します。
特殊清掃とはなに?
特殊清掃とは、腐敗・腐乱などによる遺体を原因としたダメージを受けた室内など専門的な薬剤等による清掃が必要な部屋の原状回復作業の事です。
具体的には次のような作業をトータル的に行います。
上記のような除去や消毒・消臭作業を適切に行うには薬剤や医療、臭気に関する高い知識と現場経験が重要な事から、特殊清掃は非常に高い専門性が求められる作業なのです。
特殊清掃と遺品整理の違いについて
「孤独死」や「独居死」による特殊清掃が必要な現場では遺品整理も併せて必要になる事が多い事から、遺品整理業者=特殊清掃業者と混同して考えられる事があります。
ですが、特殊清掃業者と遺品整理業者は全く異なる業者です。
遺品整理の作業内容自体は特に高い専門性が求められる事もないので、特殊清掃業者であれば遺品整理業務も基本的に行えます。
ですが、特殊清掃は高い専門性が求められる作業ですので、遺品整理業者は基本的に特殊清掃を行えません。
特殊清掃に費用はどう決まる?費用相場はいくら位?
特殊清掃に必要な費用は同じ間取りであっても必要な作業の規模などによって費用は大きく異なります。
例えば、「遺体の発見が数日後なのか4週間後なのか」、「季節は夏か冬か」でも体液や臭いの染み込み具合が大きく異なる為、費用も大きく異なってきます。
まず、特殊清掃における費用の内訳を一覧で紹介します。
様々なサイトを確認すると、作業項目ごとに「床上の特殊清掃 30,000円~」のような金額目安が紹介されていますが全く参考になりません。
また、「○○パック77000円」といった金額表記もありますが、こちらも状況次第でオプション料金が上乗せされ、倍以上の費用におなる事も珍しくありません。
ですので、色々と調べた結果、次の動画で紹介されている内容が一番参考になったので紹介しておきます。
内容を要約すると、特殊清掃が必要な現場となってくると費用相場は10万円~50万円の間に収まるケースがほとんどという事です。
特殊清掃を依頼する際の注意点について
特殊清掃を依頼する際には様々な注意点があります。
遺品整理を依頼するに至るまでの流れに沿って紹介していきますので是非参考にしてください。
単純に「安いから」という理由で特殊清掃を依頼してしまうと、処理が不十分で再度別の業者に依頼するような事態になりかねません。
遺体を発見したらすぐに警察へ連絡する
孤独死や独居死等でも、遺体を発見した際に真っ先に行うのは警察への連絡です。
警察へ連絡する事で遺体は運ばれ、検死・現場検証により身元確認や死因が明らかになります。
現場検証中は遺族ですら現場に入る事はできません。
警察に連絡後はすぐに特殊清掃業者に相談をする
現場検証が終わらない限り特殊清掃業者も作業を始める事はできませんが、早めに連絡をして現場検証と入れ替わるように対応してもらうようにしましょう。
事情があり、現場検証が終わってしばらく時間がたっている場合でも、気づいた段階で直ぐに相談しましょう。
特殊清掃現場は時間がたつほど状況は悪化していきます。
作業は大変になれば、特殊清掃費用も上がり、遺品の価値が失われたり近隣住人とのトラブル、原状回復もより困難になっていきます。
特殊清掃業者を選ぶコツは相見積もりにあり
特殊清掃業者を選ぶコツとしては3社程に相見積もりをとるのがおすすめです。
サイトの情報だけでは業者の優劣を判断する事は非常に困難ですので、実際にやり取りをした上で良さそうな特殊清掃業者に依頼するようにしましょう。
相見積もりに選ぶ特殊清掃業者は次の3点を公式サイトで確認して選ぶとよいでしょう。
サイトの確認に関しては何となくの感覚でOKです。
特殊清掃に関する資格は次の通りです
一方で、絶対に依頼してはいけない特殊清掃業者の特徴は次の通りです。
依頼してはいけない特殊清掃業者の特徴
一方で、問合せから絶対に避けるべき特殊清掃業者の特徴は次の3点です。
こちらはつぎの遺品整理業者の選び方で紹介している内容と同じですので、詳しくはそちらも参考にしてください。
特殊清掃業者には遺品整理も併せて依頼するのがおすすめ
特殊清掃業者は基本的に遺品整理業務も行っています。
ですので、特殊清掃が必要な現場で遺品整理を依頼するのであれば、特殊清掃業者にまとめて依頼する事をおすすめします。
まとめて依頼する方がトータルでの費用を抑えられ、臭いや汚染のひどい遺品であっても手際よく仕分け・処分してもらえるからです。
ただし、遺品の買取に関しては買取業者の方が高く売れる可能性が高いので、並行して依頼する事をおすすめします。